培われた技術

特集2017.11.17

Local-Barber HIRAKAWAの歴史は旧く、髪結いの時代まで遡る。1890年に創業され現店主で6代目ともなる歴史あるバーバーだ。
草加駅から歩いてすぐ、商店が並び地元の人が行き交う通りに位置するこのバーバーは早朝から常連客で賑わっている。
店の前には店主が20年以上乗っている1968年製のヴィンテージハーレーが置かれ、店内にはモーターサイクルに精通した店主が揃えたアートワーク、アンティークトイ、ヴィンテージヘルメットなどが並んでいる。
その空間はシンプルながらも拘りにあふれ、一つひとつのヴィンテージアイテムが活きたまま存在している。着飾るように造られた空間ではなく、好きなものに囲まれ、今もなお活躍するツールで溢れているからこそ出せる空気が、なんとも心地よい。

そしてなんと言っても、バーバーとしての一流の技術力に驚かされる。
ひとり一人の頭の形、髪質やクセからその人に合ったスタイル、カットを提案してくれる。カットされている間、自分の頭の形や髪質のことなど、いろいろなことを教えてくれるのもありがたい。
そしてそこから創りだされたスタイルは、新しい自分を発見させてくれるのだ。
1890年から受け継がれた理髪師としての技術は伊達じゃない。そして一つひとつの道具の使い方を心得ているからこそ、本来の理髪師としての仕事ができるのであろう。アンティークのバーバーチェアに座り、会話をし、新しいスタイルを見せられた時、素人ながらにプロとしての誇りを感じた。

これだけの人気店にもかかわらず、都内への移転は考えていないという。その理由には、人と人との繋がりがあるのであろう。地元の人に愛され、その人柄やお店の空気感が人を惹きつけている。わざわざ県外から訪れる人も多く、時に海外から訪れる人も少なくない。
そして、カット後に淹れてもらえる珈琲がまた格別にうまい。こうやって店に訪れた人をもてなす気持ちも実に心地よい。
そんなショップが提案する商品は、まさに拘りつくされたラインナップになっています。
構想から約5年かかったというオリジナルブランド"Deuce"のポマードやコーム、オリジナルアパレルにヴィンテージのヘルメットなど、まさにここでしか手に入らないアイテムが揃っています。
是非ご覧ください。

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